マンガ

「こまねずみ常次朗」を読む。吉本浩二作品としてこれも読んでみた。全く内容を知らなかったけど、青木雄二原作ということでかなり「ナニ金」っぽい仕上がりの作品だった。人や会社の名前がその人まんまな設定とかね。舞台は博多で、借金してバーを経営して…

「富士山さんは思春期」を読む。去年読んで最も萌えたマンガ「猫のお寺の知恩さん」のオジロマコト氏の前作。これもめっちゃ良かった。何の変哲もない学園ラブコメなんだけど、素晴らしい画力と演出力によって描かれる富士山さん(と上場くん)が大好きになっ…

「マネーフットボール」を読む。サッカー版のグラゼニと聞いて昔から読んでみたかった作品。埼玉育ちでユースからプロ入りした20歳の高卒ルーキーDFが、レンタル移籍のため予算10億で運営する愛媛のサッカーチーム(現実ではJ2だけど、N2と表現されている)で…

「寂しいのはアンタだけじゃない」を読む。去年の年末に数冊試し読みした吉本浩二作品。特に「ラブ・ウォーズ」が最高にかっこ悪くて楽しくて、久々にマンガをレンタルしてみた。今回は初の試みで、DMMレンタルを利用。「ラブ・ウォーズ」と全く違い、非常に…

「まんがでわかるLinux シス管系女子」を読む。例によってマンガとしては別に面白くはない。毎回ダジャレを突っ込んでくるところとかもちょっと寒い。けど、著者自身があとがきで書いてるように、自分の経験を基にlinuxを使い始めた人が躓きやすいところとか…

「電話・睡眠・音楽」を読む。表題作をネットで読んで「完全にガロの世界やんけ!」と衝撃を受けた著者の初単行本。ひょんなことから図書カードを入手したこともあり、久々にマンガを新品で買ってみた。現代が舞台の話は面白かった。他はあんまりピンと来な…

「もし小泉進次郎がフリードマンの資本主義と自由を読んだら」を読む。字多くて読みづらい。絵も非常に稚拙でマンガとしては成功してると言い難い。けど、フリードマンの「資本主義と自由」を元ネタとして、恐らく原作は非常にかっちりと政治的、経済的な考…

「マンガはじめて行政書士 会社法」を読む。正直ストーリーなんてあってないようなものだったのでマンガにする必然性がほとんどないんだけど、一応会社法について何となく大枠を理解できた。別に行政書士になりたいわけではないけど、会社ってどういう組織で…

「ハルモヤさん」を読む。大人気作家まんしゅうきつこ氏の著作。絵柄はヘタウマで可愛くて笑えるんだけど、結構身につまされる話で面白かった。熊谷市の図書館で嘱託の司書として働く実家暮らしの30歳の未婚女性の日常をペーソスたっぷりに描き出す。 一応仕…

boichi「origin」を読む。こっちはdr.stoneと比べると大分ハードなSFもの。西暦2048年の東京を舞台に、人間社会の中に潜むアンドロイドのオリジナル(主人公)とそのコピー達との闘いを描く。相変わらずのド迫力演出と超絶技巧の絵で惹きこまれる。ところど…

boichi「dr.stone」を読む。以前から青年誌でちらほら見かけていた、「孤高の人」や「イノサン」で有名な坂本眞一みたいな超絶技巧の絵を描く人がいるなぁと気になっていたboichi氏。「このマンガがすごい!」でも表彰されていた一作で、ジャンプで連載して…

「猫のお寺の知恩さん」を読む。知恩さんがとにかく最高すぎる。主人公の源が羨ましすぎる。こんなにマンガのキャラに恋したのは「赤灯えれじい」以来かも。古いお寺の管理をしっかりこなし、家事も畑仕事もこなすのに、いたずらっぽくくるくると変わる表情…

「この世界の片隅に」を読む。映画が記録的にヒットした本作。「夕凪の街 桜の国」は読んでいたけど、本作は未読で今回大分遅ればせながら読んだ。前評判通り素晴らしい作品。太平洋戦争中の広島を舞台に、県絵を描くことが好きな優しいすずという女性の少女…

「ブラッドハーレーの馬車」を読む。また読みたいマンガが一定量たまってきたのでツタヤディスカスで大量に借りる。去年「おやすみプンプン」を読んで色々とレビューを見て回っていた時に「胸糞悪いマンガ」のくくりで本作も入っており、気になっていて読ん…

「凍りの掌」を読む。記憶としてはかなり風化しつつある太平洋戦争後のシベリア抑留について描いたマンガ。戦争をシンプルで可愛らしい絵柄でもって淡々とした日常を描く演出がこうの史代作品っぽい雰囲気。著者の父が抑留経験者で、聴きとり調査を基に執筆…

「郵便配達と夜の国」を読む。いい感じなんだけど、それほど夢中になれなかった。児童文学や絵本のさし絵を描いている著者によるファンタジーマンガ短編集。登場人物は皆10歳以下位の多感な少年少女で、日常と地続きで不思議な世界が広がっていて戯れる、と…

「赤瀬川原平漫画大全」を読む。前衛的なアーティストとして一枚絵を作成していた赤瀬川原平が「ガロ」の白土三平やつげ義春のマンガに影響を受けて、60年代後半から70年代後半にかけて描いてみたという短編集。その辺の創作秘話も収録されており、安保闘争…

いましろたかし「盆堀さん」を読む。面白かった。なんか扉絵のページだけで説明が出来るような、冴えないおっさん達が哀愁漂わせて社会で生きる様を眺めるようなマンガ。登場人物たちは暇そうな会社の欲求不満美味の課長や、スランプ気味の映画監督、32歳の…

「MARCH 1 非暴力の闘い」を読む。訳者が押野素子氏だったので読んでみた。公民権運動で活躍した国会議員ジョン・ルイス氏の自伝を漫画でまとめたもの。2009年のオバマ大統領当選から物語が始まり、幼少期から過去を思い起こすという内容となっている。…

「ゴールデンゴールド」を既刊本まで読む。この作品はまだ連載中なのでネタバレはあまりせずにメモを残そうと思う。去年、マンガアプリで毎週読んでた中で面白かったのは「刻刻」だったんだが、同じ著者による新作。現代の瀬戸内海の小さな島に住む中学生の…

「人間仮免中つづき」を読む。面白かったけど、さすがに前作と比べると穏やかで衝撃はなかった。壮絶な人生を生きる彼女のエッセイマンガ。かなり統合失調症の病状が悪化し、ほとんど家から出れなくなってしまっていた彼女の日常を描く。全体的に愛する人で…

「ミュージアム」を読む。前評判が良くて読んでみた。全3巻とコンパクトに構成されており、程よく面白かった。現代日本を舞台に、カエルの被り物をした犯人による連続猟奇殺人が起き、敏腕刑事が謎を突き止めるというもの。「多重人格探偵サイコ」に出てくる…

「おやすみプンプン」を読む。正直言って舐めてた。ツタヤディスカスでマンガ借りる時に、適当に冊数を上限の30冊に合わせるために借りたのに、衝撃を受けてしまった。読んでから一週間位経つけど、まだ感覚がこの作品に乗っ取られている。構成は冗長すぎる…

「三億円事件奇譚 モンタージュ」を読む。これも無料アプリで5巻分くらいまで読んで、続きがむちゃくちゃ気になって一気読みした。テンションそのままで結末まで楽しめた。3億円事件にまつわるクライムサスペンス。 実際に3億円事件の真相ってこんな感じなの…

「野球部のヒロコせんせい」を読む。「あさひなぐ」と全く逆ベクトルの、非モテゆるゆる学園コメディ。これも実に面白い。雰囲気的には「稲中」に連なる運動部所属の冴えない男子向けのマンガなんだけど、何と稲中ですらあった試合シーンや練習シーンすらな…

「あさひなぐ」をまとめて読む。多分、今年読んだマンガでベスト。ちょうど映画が公開されるというタイミングで無料アプリで3巻まで読んだら止まらなくなってしまい、速攻で全巻読んだ。2、3周した。なんでだろう、奇しくも去年のベスト「baby step」と同…

「大好きが虫はタダシくんの」を読む。阿部 共実作品を読むのは「ちーちゃん」に続き2作目。本作も可愛らしい(というか浅はかなくらい日常系萌えマンガ的な)絵柄と裏腹に、すり傷にワサビをグリグリ擦り付けるような痛みと哀しみを味わせてくれる。痛さで言…

「羊の木」を読む。ツタヤのマンガレンタルにて。山上みつひこといがらしみきおという面白そうな2人の共作、元受刑者が過疎化の進む小さな街で新しい生活を始め…という面白そうなプロットに惹かれて読んでみた。けど、なんだこりゃという内容。「面白そう」…

職業としての学問・政治 (まんがで読破 MD121)を読む。これも地味に面白かった。現代の日本における研究職の就職の難しさと照らし合わせながら少なくとも、原著を読むの厳しいけどお手軽にエッセンスを吸収したい文系の語学ヘタレ系人間には楽しめると思う。…

「スパイシーカフェガール」を読む。作品も著者も全く知らなかったけど、マンガ図書館にて読んだ。amazonの評価もかなり良いし、実際すごく面白かった。和食の道を外れた気弱で真面目な青年がひょんなことから飛び込んだタイ料理屋を舞台に、一癖ある人々の…