読書

「一投に賭ける」を読む。 一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート 作者:上原 善広 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2016/07/01 メディア: 単行本 友人から借りた一冊。読む前から事前情報をある程度知ってたこともあって、期待以上に面…

「小説禁止令に反対する」を読む。最近の日本文学からちょっと遠ざかってたなと思って読んだ一冊。そして、久々にいとうせいこう作品読了。創作論・SFものとしては面白かったけど、小説としてはちょっと不完全燃焼だったかな。2030年代の日本を舞台に、小説…

「統計学が最強の学問である」を読む。「実践編」「数学編」「ビジネス編」とか色んなバージョンがあるうちの一番基本形なのかな。テキストマイニングの仕事で若干触れるようになってきた機械学習とかディープラーニング、過去に大学の必修で受講した社会調…

目の見えない人は世界をどう見ているのか伊藤亜紗史の著作2冊目。これも柔らかい文体で凄く良かった。難しい理論や厳密なデータはほとんど出てこない。基本は著者と交流がある視覚障碍者の方々と接する中で味わった色々な知覚の面白さを紹介するような形で語…

「細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた」を読む。録音に興味持ってこの本も読んでみた。細野晴臣の70〜90年代の目まぐるしい機材の変遷があったアルバムを中心に、それぞれのアルバムを担当したエンジニアの証言や、著者自身が集めた資料やレ…

「経営戦略全史」を読む。面白かった。著者はボストンコンサルやらアクセンチュアを経由してきたコンサルの人で、ビジネス書大賞2014経営書部門・大賞受賞したというもの。コンサルの人達が思考のフレームワークとして使うような理論とかMBAで教わる様なこと…

「スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア」を読む。面白かった。タイトル通り、全19回に渡って70、80年代の名盤を中心に、それが生まれたスタジオの成り立ちや設計思想、スタジオバンドのメンバーや当時の機材に関する情報を…

「まんがでわかるLinux シス管系女子」を読む。例によってマンガとしては別に面白くはない。毎回ダジャレを突っ込んでくるところとかもちょっと寒い。けど、著者自身があとがきで書いてるように、自分の経験を基にlinuxを使い始めた人が躓きやすいところとか…

「予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」」を読む。最近よくキャリアについて発信してるyou tuberの「勝又健太 a.k.a. テック系Youtuber」氏がtwitterでお勧めしてるのを見て読んでみた。ユーモアあふれる筆致で読み物としても…

「ビッグデータ・コネクト」を読む。面白くてしょうがない藤井太洋作品。本作はジャンルとしてはSFでなく、現代の警察小説。タイトル通り、ビッグデータを扱った作品。これまでの藤井作品と同様、非常に魅力的な敵役というか天才的な人物が登場し、割と平凡…

「わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門〈GitHub、Bitbucket、SourceTree〉」を読む。これもマンガとしては滑ってて面白くないんだけど、とりあえず絵や図がたくさんでポチポチとボタンを押すだけでGitの使い方が多少掴めた。昔VSSを使ってバージョン管理はやっ…

「もし小泉進次郎がフリードマンの資本主義と自由を読んだら」を読む。字多くて読みづらい。絵も非常に稚拙でマンガとしては成功してると言い難い。けど、フリードマンの「資本主義と自由」を元ネタとして、恐らく原作は非常にかっちりと政治的、経済的な考…

「システムインテグレーション再生の戦略 ~いまSIerは何を考え、どう行動すればいいのか?」を読む。「人月を前提として収益構造はもはや限界。そんな時代に生き抜くための3つの戦略と9つのシナリオを解説。」という紹介文通りの本。どんづまりになったSIer色…

「プログラマが知るべき97のこと」を読む。面白かった。タイトル通り、世界的に著名なプログラマがプログラミングの心構えを2,3ページのコラムとして書いたもの。日本からはRUBYの開発者でもあるまつもとゆきひろ氏等が参加。特に響いた言葉を備忘録とし…

「恋愛工学の教科書 科学的に証明された恋愛の理論」を読む。Voicy聞き始めて知ったゴッホという人の語る恋愛工学とやらに興味を持って著作を読んでみた。全然「工学」っぽさはない。自分だけのモテ理論だけじゃなく普遍的な理論だ、なんて言ってるけど、ナ…

「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読む。話題になっていたので読んだ。劇的な気づきってのはないけど、普通に考えたらこうだよね、ということを分かりやすく解説してくれる感じ。内容は、転職を考える自分と同世代…

「ランドスケープと夏の定理」を読む。SF考証屋という面白そうな仕事をしている著者による初の著作。短編3つが収められているが、普通に時系列に沿って同じ世界線で語られるので3章に分かれた作品と言っていい。人間の意識を別の場所・宇宙に飛ばす技術と…

「早わかり! 知れば知るほど得する税金の本」を読む。民法に続いて税金についても学び直す。節税ポイントを簡潔にまとめており、自分に当てはまるページのみ付箋して読むだけでも役に立つ。とりあえず今回も自分的に押さえておきたいポイントを箇条書きして…

「SEは死滅する 技術者に未来はあるか編」を読む。titterでいっつもIT業界に文句タラタラなおっさん、というイメージがあった木村氏の著作を読んでみた。結局、本作でも客観的なデータは全くなく、参考文献もなく、ただただ自分の経験を基に一方的なIT業界へ…

「マンガはじめて行政書士 会社法」を読む。正直ストーリーなんてあってないようなものだったのでマンガにする必然性がほとんどないんだけど、一応会社法について何となく大枠を理解できた。別に行政書士になりたいわけではないけど、会社ってどういう組織で…

池田 真朗「民法はおもしろい」を読む。「人生の必修科目」ということが良くわかる一冊。 連帯保証人と保証人ってどう違うんだっけ?みたいな基本的なことから、民法改正ってどう進んでるの?とかそもそも日本の民法ってどういう経緯で設立し、どんな民法の…

「ルポ川崎」を読む。読む前からある程度内容は知っていたし、著者のトークイベントにも参加していたりしたけれど、改めて読んでみた。著者は学者ではないので、本書は聞き取り調査による証言を基に構成されており、あまり客観的なデータや白書による引用が…

「ウェブマーケティングという茶番」を読む。散々悪質な同業者の悪口や丸投げの顧客を叩いた後、自社は正反対ですと宣伝する辺りはさすが。ただ、自社のHP紹介もないし、ほとんど図やデータを用いた客観的な説明もしないし、基本は著者自身の主観や経験に…

「新しい副業の教科書」を読む。薄いけど、さらっと読めて楽しめた。活用中のものもあるけど色んなサービスが生まれてきてるんだなぁと普通にビックリ。自分でやってみたいと思うサービスもあるし、普通に使ってみたいなと思えるサービスもあるし、消費者と…

「オービタル・クラウド」を読む。「アンダーグラウンドマーケット」が面白かった藤井 太洋氏の大作。期待通り超面白かった。日本SF大賞受賞。スペーステロ計画を目論む北朝鮮に亡命した元日本のJAXA職員で天才的ハッカーに対し、情報から隔離されたイラン…

「80's洋楽読本」を読む。音楽聴いて酒飲みながらダラダラと楽しめそうな本を読みたくて読んだ。内容的には予想通りだった。80年代のキラキラした、華美な音楽について日本での受容の仕方を論じた本。ラジオや雑誌など音楽メディア側にいた人と、実際のアー…

「ゲームの王国」を読む。前半はすごく面白かったんだが…、という作品。著者は同じ年の作家で、「ユートロニカのこちら側」が面白かった小川哲氏。カンボジアを舞台に、ポル・ポトの隠し子とされる女主人公ソリヤと、貧村に生まれながら天才的な思考力を持つ…

「幻の近代アイドル史: 明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記」を読む。出版された当初から何か興味があって読んでみたかった一冊。面白かった。タイトル通り、テレビや一般的になる前の明治・大正・昭和においてアイドル的な人気を誇った女性たちについてまと…

「PRODUCERS' THINKING “衝撃作"を成功に導いた仕掛け人たちの発想法」を読む。転職したいし、なんかエンタメ界の仕事論みたいなの読みたいなと思って手にした本。著者はスペースシャワーTVに在籍しながら映像に関するプロデューサーをしているひとで、彼…

「ラーメンを科学する」を読む。著者は「サイエンスライター」を自称しているようだが、思ったより科学的でなかった。「うま味」や「加水率」や「かん水」や「無化調」ってなんやねん?みたいなラーメン本によく登場する用語の改めての定義を確認したり、な…