ここ最近は色々あった。

まずは一昨日阿佐ヶ谷ロフトAにて格闘技イベントに言ってきた事。
dreamの代表と青木真也北岡悟がゲストで、割とたんたんと進行してた。
こういうイベントに参加したことないので「どういう客層がいるのか」がとても気になってたんだけど、それほどコアな人達でもないんじゃないかと思った。当日でも入れたし、何となく店の表の看板見て入ってくるような人もいたかもしれない。ただ、一人プロっぽい人がいて質問タイムのときに北岡に質問してたけど、ほかの質問は正直レベルが低い感じだった。「階級なしでMMAやれるとしたら出ますか」みたいな昔のUFCみたいなこと言ってる人がいて、青木が「そんなん今更見たいですか?」的な応対をしてたけど、そのとおりだと思う。
やはりMMAが競技・スポーツとして見られず、わざわざ金払ってロフトAに来るような人種ですら単にケンカのような延長として捉えているということに結構失望していた感があった。
俺はやっぱり強さってルールが規定されて初めてその度合いが決まるもんだと思っているし、グラップリングがうまかろうとボクシングが出来ようと総合やる分にはそれらの技術体系は全く通じないといっていいわけで、体重制についても青木が言いたいことはとても分かるつもりでいた。それこそバキに出てくるように「自分より強者に会うことが出来ない」というのも強さの単位かもしれないし、一度ケンカで負けたとしても相手より長生きしれば勝ちと言えるかも知れない。何をもって強いと言えるのかはお互いに了承済みのルールに基づいて行わないと決まらないと。
最近のバガボンドでも似たような問いを扱ってるけど、宍戸梅軒のように、負けた後命乞いをした上で「殺し合いの螺旋から降りること」も勝ちと捉えることだって出来るわけで。
ま、話がそれたけどイベント自体は楽しかった。青木も試合終わってすぐなのにすっごいしゃべりまくってて(しかも三週間後にもまた試合とか)良かったし、北岡は思ったよりクレバーな人だなぁという印象だった。
ただ、もうちょいマッチメイクの裏話とかも聞きたかったなぁというのはあるかな。佐伯代表の話は面白かったけど、いかに興行を盛り上げていくか、きちんと収益を上げていくかっていう部分をもっと突っ込んで話してほしかったかも。
関係ないけど前田日明アウトサイダーをつまんなかったって言ってたのはいい話だ。本物のケンカ屋はリングに上がるべきじゃないと思う。あそこで勝って喜んでるようじゃ「ただの」競技者であってケンカ屋廃業した方がいいだろう。後、谷川さんが女子格闘技も盛り上げようとしてるらしいがどういう人が見るのか気になるなー。ルックスのいい選手が多いとかで、やはり男が違う目線から見てるだけの興行になってしまわないか気になる。そうなると勝ち負けが意味なくなってしまうから。女子プロはそんな感じになって来てる気がするし、まあ総合でやるんならちょっと見てみたいけどね。

後、最近見た映画二本。

リンダリンダリンダ [DVD]

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まずは山下敦広の「リンダリンダリンダ」。惑星開発大辞典でのレビューどおり、なかなか面白かった。「青春万歳」な物語性とか、「韓国留学生」とか「ブルーハーツ」のカウンター感というか政治臭を排して、リアルな女子高生の一エピソードとしてさっくり描かれてると思う。しっかり画面構成とか考えて撮ってんだろうけど、手持ちカメラでドキュメンタリーちっくな作りにしても合いそうな感じだ。結局、主人公四人の抱えてたエピソードがそれぞれうまくまとまんないのがポイント。あと、練習するごとに演奏やボーカルのレベルが徐々に上がっていくのは気持ちよかった。

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

クリント・イーストウッドの「ミスティック・リバー」。結構重厚なドラマなんだけど、これもまた「ドラマ的」な過剰なBGMとかの演出が排されていて見やすい作り。最後がハッピーエンドみたいになってるけど、え?これで終わっちゃっていいの?と思う観客は多いはず。事件の犯人が読めない展開でハラハラも持続させるし、主人公たち三人がそれぞれ演技がむちゃくちゃうまいのでとても安定感のある手堅い映画でした。

マンガ喫茶で見た「益荒王」。

益荒王 7 (ヤングジャンプコミックス)

益荒王 7 (ヤングジャンプコミックス)

孤高の人」を連載してる人だけど、やはり絵がうますぎ。ストーリー自体は特にどうってことはない古典的なバトルマンガだと思うけど、絵だけで十分に見れるマンガだと思う。今後の孤高の人に期待。