先週になるが、七尾旅人の百人組手@赤坂BLITZとかいうイベントに行ってみた。ほとんど目当ては共演するZAZENBOYSとかCHARAだったけど。

取り敢えず行ってみての感想は、七尾旅人の引き出しの少なさにがっかり。共演者と「アコギ一本の弾き語りで戦ってみたかった」と彼は言っていたが、単純にか細く歌う歌と爪弾くギターでは共演者のどの音とも相性が良くなく見えた。
結局のところ相手の土俵に乗っかる形(AFRAとやるときはギターをほっぽり出して自分もエフェクターで声を歪ませてヒューマンビートボックスをしたり、ZAZENBOYSと絡むときも言葉にならない声で喘いでるだけ)でしか対峙出来ていなくて、しかもそれが共演者の「邪魔」になっているようにも見えた。
もし彼がその場でフリースタイルのラップが出来たり、超絶的なギターを弾きまくったりしたら、共演者とジャムバンドにあるようなお互いにしのぎを削るようなセッションが出来るのかもしれないが、そんな芸当もできず、お互いがお互いの触媒になりえていないというのが大きな印象。
彼の能力はスタイルの異なる色んな人となぜか繋がれているっていう点だけじゃなかろうか。少なくとも彼がワンマンでライブをやります、と言われても全く見たいと思えない。