「こまねずみ常次朗」を読む。

吉本浩二作品としてこれも読んでみた。全く内容を知らなかったけど、青木雄二原作ということでかなり「ナニ金」っぽい仕上がりの作品だった。人や会社の名前がその人まんまな設定とかね。舞台は博多で、借金してバーを経営していた常次朗が利用していた日かけ屋に騙されてさらに多額の借金を背負って風俗店を経営するも立ち行かずマグロ船に乗って借金返済。その後自身も日かけ屋となって難しい債務者から回収を行うという内容。他の青木雄二マンガと同様、お金に関するアンチパターンとして人生の教科書としておきたいマンガ。
序盤は吉本浩二よりは青木雄二作品という感じで絵柄も寄せてる感じがするが、後半になるにつれて吉本浩二タッチが強まっていき、キャラが生き生きとする描写が増えたように感じた。ラストはちょっと打ち切り感強いけど。