「独立開業を成功に導くはじめての資金調達」を読む。

独立開業を成功に導くはじめての資金調達 (経営者新書)

独立開業を成功に導くはじめての資金調達 (経営者新書)

サラリーマンやるより自営業やりたいなーと思うことが多くて読んでみた。商売始めるために資金調達する上で気にしなきゃいけないポイントが抑えられててためになった。どうやら今はアベノミクスの効果で開業率をアメリカ並みに上げたいという方針のもと、資金調達に対するハードルが低くなっているらしい。また、クラウドファンディングとか新しい小口の資金調達手法が出てきたことによって、これまでの金融機関や投資家に頼らない開業が出来る環境が出来つつあるという。
本書から学んだテクニック的なところでいうと、開業して間もない現金の少ない状態だと、常に売り上げよりも仕入が先に生じるため、「売上が立ったら立ったで余計にカネ不足に陥り、資金繰りに窮する結果に陥りかねない」という。だから、キャッシュフロー経営を重視しないと、黒字倒産しかねないという。あと、BSに固定資産に無駄な私物っぽい車だのを計上してる会社は危険、とか面白い。
そして、何より借り入れを行う際の優先順位をちゃんとしないといけないということが分かった。「優先順位を間違えると、その後、他のルートがすべて断たれてしまう可能性があるから」だという。日本公庫に行ってから信用金庫に行く、とかの順番を逆にしちゃダメだということだ。この辺は実際にお店やってる人の話とか聞いてみたいなーと思っている。