2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「身近なレトリックの世界を探る」を読む。100ページちょいと非常に短いながら、日本のCMのキャッチコピーの分析を通してタイトル通りレトリックの面白さについて考えることができる良書。本書に出てくるような普段意識せずとも伝わる表現が、ふと考えなおし…

「短期金融市場 基本がよ〜く分かる本」タイトル通りの本。パラパラっと眺めたらアベノミクスとか日銀の黒田さんの金融政策について述べてそうだったので読んでみた。全体としては、日米欧の中央銀行の仕組みや歴史的な成り立ちとか実施してきた金融政策、イ…

kelella「Hallucinogen」を聴く。kelellaは、何かkelisと印象が被ることがある。ともにcosmicなfuture soulっぽい曲をやってるせいもあるが、ルックスの良さや声質も含めて10年前のkelisっぽい感じがしてしまう。 最近最も気になる音楽はいわゆるtrap soul…

「もらとりあむタマ子」を観る。監督・山下敦弘で主演は前田敦子。一時間ちょっとという短い尺だけど、笑える場面も多くて面白かった。東京の大学を卒業しても就職せず、何となく山梨は甲府の実家に帰ってきてしまい、ぐーたら過ごしている23歳の女性が、…

「室温」を読む。岸本佐知子訳ということで読んでみた。どこにでもいるような自分と同年代のアラサー男子が、6か月の女の子の赤ちゃんをあやして寝かしつけるまでのなんでもない20分を、偏執狂的に細かい想像力と脱線に脱線を重ねる空想で描く変な小説。 …

「残像に口紅を」を読む。カズレーザーがレコメンドしてて興味を持った一冊。初の筒井康隆体験だったが、面白かった。日本語における現代仮名遣いで、一章ごとに使える文字を削除していき、それとともに作品世界で「作者がその文字を使用して認識する事物」…

「沖縄時間」を読む。沖縄旅行に行ったので、沖縄についてライトな文章を読みたいなーと思って読んだ一冊。沖縄についての美しい写真と2、3ページごとの食べ物や天候や音楽やらについてのエッセイ風というか雑誌のレコメンド文みたいなゆるーい文章が並ぶ…

LaurynHill「Miseducation」のレコードを買う。むちゃくちゃ売れたし、内容も素晴らしい名盤。CDで買って初めて聴いたのは近所にtsutayaができた高校1年くらいの頃だろうか。The Fugeesを解散したLaurynHillの初ソロ作で、全体的に黒く、シリアスでディープ…