金融腐蝕列島呪縛」を観る。

小説に続き映像作品も金融ネタを。観てみたけど微妙だった。高杉良という経済小説の大家の作品が原作らしいけど、多分小説の方が面白いんだろうなーと思う。過去に反社会的勢力に多額の融資をしていたことが判明した都銀に対し東京地検の捜査が入るものの、役所広司演じる主人公が椎名桔平他二人のミドル層の行員が旧態依然とした経営陣(仲代達也が保身に走るイヤーな爺を演じてる)を追いやり、銀行を再建すべく奮闘する物語。
半沢直樹位分かりやすければ、映像化した時のダイナミズムや決め台詞とかを楽しめると思うんだけど、本作の山場は総会屋に妨害される株主総会で、どうも緊迫感もないし絵として盛り上がらない。そして何より、銀行の関係者と報道関係者と東京地検関係者の思惑やら戦略やらすべてをセリフで説明しなければいけないからわかりづらい。無名塾出身の役者が多いらしく、顔ぶれは豪華なんだけど映画的なカタルシスという点で今一つ楽しめず。