25年目のキス」を観る。

25年目のキス (字幕版)

25年目のキス (字幕版)

ドリュー・バリモアが主演でかつ総制作指揮を取ったという作品。ちょっと前に観た「21ジャンプストリート」は本作の男性版、という感じだろうか。「21ジャンプストリート」のはっちゃけた面白さには及ばなかったが、本作もそこそこ楽しめた。ドリュー・バリモアがすさまじくダサいメイクやファッションでいい感じのイモ娘を演じてる。スクールカースト最底辺に生きた新聞社に勤める冴えない25歳の記者が、高校生の生活の実態を記事にするべく生徒として忍び込んで高校生活をやり直し、ついにはプロムクイーンにまでなるというもの。
お話とはしてはロマンチックコメディというか、全くリアリティはないしご都合主義がちょっときつい感じは否めない。それでも、25年間目立たずとも一人の大人の女性として生きてきた実感を語るハイライトのプロムでのシーンは皆の心に響く尊いメッセージだ。どうもドリュー・バリモア自身が子役で成功してしまってからあまりいい学生生活を送れなかったらしく、役だけじゃなく本人の意思も混ざってるらしい。ラストのキスシーンもお約束というかなんのひねりもなくてちょっと興ざめするんだけど、タイトル通りの大団円を迎えて綺麗に終わる。やはり、「ローラーガールズ・ダイアリー」もそうだったけど10代の女の子たちに観て欲しい作品だ。