carl thomas「let's talk about at」を聴く。

ディアンジェロでつながるソウル・ディスク・ガイド」で知ったのが彼。つい最近ふらっと寄った大宮のdisk unionで800円で救出。本作は2004年作で、BAD BOY ENTERTAINMENTでやってることもあって、プロデュースにはsean P didy combsとかの名前が目立つ。全編通してmiddle〜slowで、奇抜な電子音は使わずアコースティックな質感でじっくり丹念に聴けるが、若干金太郎飴感は否めない。carl thomasの声も、バリトンでもテナーでもなく端正な響きなのでちょっと特徴に乏しい。この系統だとmusic soulchildが近い印象を受けるのだけど、彼が時折見せるゴリゴリしたfunkな感じもないので、意識して聴かないとカフェのBGMになってしまう恐れあり。曲もどれも自分的には及第点で、アルバムタイトルでもある「let's talk about at」も良いんだけど、特筆してDJでかけたい、「どうだ、この曲しびれるだろ」っていうのがなくてちょっと困る。客演でラップも若干入るけどParental Advisoryもなく、スムースで優等生的なthe R&Bという感じ。