jose james「No Beginning No End」を聴く。

今さら、という感じだけど改めて聴いてみたらかなり良かったのでLPで購入。「世間的にはジャイルス・ピーターソンに見いだされた」って枕詞で紹介されがちだけど、初めて彼を知ったのはやはりmoodymannとの仕事だったかな。ミネアポリス出身のジャズシンガーによる2013年のアルバム。
インタビューでも言及している通り、かなりD'angeloのVOODOOの雰囲気を感じさせる出来になっている。ピノ・パラディーノやクリス・デイブなどVangardと演奏陣が被ることも勿論だけど、全体の雰囲気が暗くて重く、1音1音の余韻が凄く色っぽい。特にアルバムの前半が濃厚で、「It's All Over Your Body」「Sword + gun」「trouble」の流れは痺れる出来。そして、改めてjose jamesの歌って不思議だなと思う。ソウルシンガー的に歌い上げることはしないし、そこまで声域も広くないと思うんだけど、強弱のつけ方とか伸ばし方とか、声の使い方が上手いなぁと思わせる。あと、どうでもいいけど彼のfacebookを長らくウォッチしていて、よくあるアーティストのどこの国のファンでも持ち上げる姿勢ではなく、日本のオーディエンスやギグを殊更褒めてくれているので良い人だなぁと思ってる。

この曲のバチャッとしたクリス・デイブのシンバルとか最高。