ファイト・クラブを見た。相変わらず途中で寝てしまうというのはそれほど面白みを感じていないからなのかもしれないが、やはりそこそこ楽しかった。とにかくブラピのかっこよさで画面的にも物語的にも持ってる部分はあると思うが、エドワード・ノートンも割りと情けないサラリーマンやってるし、ベタだけどいいとは思う。
しかし、むき出しの生=暴力・テロなのかな。
もちろん今の価値体系というか記号に満ちた社会を革命していこうとするわけだけど、壊すこと=生きることでなくとも、ホッブズ的な闘争状態のままの生を生きることってできないのかな。
権力からは逃れられないよな。うーむ、何か書いててそんなに纏まってないような気がしてきたな。というか今ケルアックの「地下街のひとびと」を読んでんだが、あんな感じに思考によどみなくタイプできたらいいのになあーと思う。その思考すら何かモヤっとしてるようでその感触がたまらなくいやなんだが。
もっと集中して読書したいな、って結局作品評じゃなくて自分の鑑賞の評価になっちゃうんだよな。
もっと生産的な(この言葉自体あやしいが)文がかけないかなー

地下街の人びと (新潮文庫)

地下街の人びと (新潮文庫)

不思議な少年は、ラストがあんまり印象に残らなかった(てかなんでサタンは主人公と接触したんだ?デスノートリュークじゃあるまいし)けど、サタンの人間観は基本的にオレの人間観にも通じるというか前回読んだ「人間とは何か」と同じベクトルではあったので共感しながら読めた。ただ、サタンのような絶対的な存在に上から教わるっていう構造はどうなんだろう?この作品は教会批判なんかも含まれてるみたいだが、その辺の中世の宗教史に明るくないのでよくわからなかった。この調子じゃ名作を読んでも掴めずに読めちゃいそうで怖い。
不思議な少年 (岩波文庫)

不思議な少年 (岩波文庫)