博士の異常な愛情はすげー面白かった。何で前見たとき面白さが分からんかったんだろう。
クスリともしなかったが今回は笑えた。皆バカばっか、って悦に入った分析はしたくないがやっぱそう捉えるよな。原爆というある種超越的な力をどう扱っていくかってのは間違いなく現代に入っての課題だから、それに対する国防のあり方とか考える契機にはなるよな。

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)

あと、嗤う日本のナショナリズム。これも結構面白かった。
アイロニカルな振る舞いの変遷をちょっと独断的な選択ではあるがテレビや広告を題材にメタとベタとの関係とかユーモアとアイロニー、何かの権威に対する否定神学的な共同体とそのロマン主義の関係とか、確かに的を得ているんじゃないかと思える部分が多かった。この振る舞いを肯定も否定もせず、ただおかしいと思える分析には否をつきつけていく。何が正しいとか言えないポストモダンな価値の中でセンスエリートを志向していくうちらはこの運動から降りることもできず志向していくんだろうな。