アニー・ホールを見る。

ウディ・アレン的な会話劇は、この作品で確立されたらしい。このなんとなく洒脱な語り口でちょっと鼻につく部分がないわけではないが(マクルーハンが出てきたりするけど、当時のアメリカで知的ファッションとして消費されてる部分があったのだろうか)、やっぱ楽しいね。アニーとの思い出を、丁寧に、すごく一般的な男女関係の物語として描いてると思う。見終わって思い出したのは「4年生」かな。2人の状況は全然違うけど。

萌の朱雀も見る。

萌の朱雀 [DVD]

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今回TSUTAYAディスカスで借りた作品の中じゃ今のとここれが一番つまらんなあ。とにかく台詞が聞き取りづらい上に皆無口すぎて、物語としても描写が薄味すぎて登場人物たちの関係性が見えにくい。物語は途中で15年後になってるんだが、そこの切れ目が分かりづらすぎ。
ほとんど美しい日本の景色を撮ってみましたっていうレベルだ。確かに光の使い方とか綺麗だし、監督の撮りたいものっていうのは伝わってくるけど、リアリティもないし(20そこそこの不器用そうな義理の息子が家族5人を支えられるわけないし、同居してる妹が兄を王子様的に恋してるってのも状況的におかしくないか?そしてそんな息子が自分の叔母に恋してるってどんな家族だよ)やっぱり河瀬監督作品なら「もがりの森」のほうが格段に完成度は高いと思う。