ゼロ年代の音楽 ビッチフォーク編」を読む。

ゼロ年代の音楽 ビッチフォーク編

ゼロ年代の音楽 ビッチフォーク編

去年からdommuneをチェックするようになり、ele-king周りの人が気になるようになって読んだ。
内容としては鼎談のような体裁だったりあるトピックスに関する批評とディスクレビューで占めており、女性アーティストが社会的にどう扱われてきたかをテーマに様々な面から考察している。
固い論文ではないので全体のまとまりには欠けるけど、サブカル好きが語りそうなトリビアが蓄積されてくような読書体験だった。パティ・スミスやらスリッツやらマドンナやらランナウェイズやら(映画のダコタは良かったね)リル・キムやらM.I.Aやらの社会的なロールモデルを論じていくというなかで、あ、こんな立ち位置の人だとこんな消費をしていたんだ、というか。
ビッチって言葉ってほんと文脈によって意味が変わる難しい言葉だよな、という頭悪そうな読後感。