「きっとここが僕の帰る場所」の試写に行く。

ふつうの人、なんて世の中にはいないけど、ショーンペンはエキセントリックな人ばかり演じている印象があるなあ。
本作ではかつてロックスターとしてならしたユダヤ系のおっさんが、父親の敵であるナチスの残党を追い求める映画、というと重そうだけど、随所に笑いどころもあり(実際試写中に笑いが起こっていた)、アメリカのどこまでも続くハイウェイの中で移り変わる景色や出会う人々との交流を描いたロードムービー、といった感じか。ヴェンダースが描くような重厚でストイックで重いタッチもないし、見やすい。
トーキンヘッズのデヴィッド・バーンが出ていたりと音楽的なネタが多いのも切り口としてお勧めしやすい。好きなシーンは、主人公のショーンペンを慕うロック少女のことを好きな男子が、「どんな音楽聴くの?」と言われて「マライアキャリーとか」と言っちゃうくだりかな。絶対モテないね