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L.Aコンフィデンシャルを観る。
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: DVD
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いやーこれも傑作だなぁ。「タイタニック」と同じ97年に出たもんで色んな賞は取られちゃったらしいが、これも相当な傑作だと思う。どちらの作品も、これぞハリウッド!これぞアメリカ映画!とでも言うべきエンターテイメント。本作はアクションあり、ロマンスあり、サスペンスあり、バディものでもあり、面白さてんこ盛りでそれがテンポよくガンガン進むので、138分がまったく長く感じない。L.A市警の内部に巣食う腐敗を、正反対の刑事2人(途中までケヴィン・スペイシーも入れて3人だけど殉職してしまう)がラッセル・クロウとガイ・ピアースの出世作。
とにかく、ちょっとご都合主義的にうまく行きすぎな点もあるけど、垂れ流しオナニー文芸映画と違って画面に一つとして意味のない描写がないという徹底したエンターテイメント性が素晴らしい。エリートで現場経験の少ない主人公は序盤に「更生の余地のない悪党を後ろから打てるか」なんて上司から聞かれるシーンがあるのだが、きちんとそれが伏線になっていて、なんとそのセリフを吐いた黒幕自身に背後から銃を打ち込むのだ!こういう細部にまで行き届いた仕事ぶり。友達と見ても家族で見ても恋人と観ても一人で観ても面白いという隙の無さが凄い。