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「四季を売る男」を観る。

四季を売る男 [DVD]

うーん、クソ映画。時間の無駄。ドイツ語が分かる先輩がファスビンダー作品がどうのって言ってることを覚えてて、いつか観てみたいなと思って観てみた。大学生が作ったみたいな稚拙な作品。棒読みのセリフと終始音楽がないせいで間延びした音世界。異様なほどアクション性が薄くて表情から話し方から動きから人間のすべての行動が嘘くさい。カメラワークもロングのショットから急に人の顔にアップズームしたりして、初めてカメラを持ったお父さんが編集しました、みたいな幼稚なレベル。なんとかストーリーだけは破城せずに語りきってるけど、主人公が破滅に至るまでの心境の変化が分かりづらいので(ちょっと事業が乗ってきたと思ったら急に無気力になる)、彼の唐突な死には違和感しか残らない。あと、アクション性がないというのに通じるけど、ほぼ自殺に近いことを目の前でやられてるのに、妻や友人が全く止めようともせずにただ黙って見てる様が不気味。二度とファスビンダー作品には手を出さない。