「96時間」を観る。

荒木飛呂彦がお勧めしていた映画。うん、確かに好みだろうなーという感覚。意外だけれどリーアム・ニーソンを観るのは初。デカくて骨っぽくてアクションもできて、ブルース・ウィリスジェイソン・ステイサムに感じるタフガイ感をいい具合に感じられた。ただ、よくできたアクション物、という位でやっぱ心を抉るような衝撃はなかったかぁ。元CIA工作員でL.Aに暮らす(父親としては)ちょっとぱっとしない男やもめの無骨な男が、フランスに旅行に行った娘が誘拐され、奪還するまでを描いた作品。
いかにリーアム・ニーソンが凄腕とはいえ、大分ご都合主義というか、目に余るような展開にちょっとお腹いっぱいになる。あっさり敵のアジトを見つけ出したり、完全武装した悪者に徒手空拳で立ち向かって勝っちゃったり。興ざめするほどではないんだけど、「あ、フィクションぽいな」と思ってしまう瞬間は幾たびもあった。もっと全力で酔わせてほしいなーと思う。個人的に、娘があまり可愛く見えなかったのも減点。家族と一緒に金曜ロードショーで観れたら楽しいかな。