「マッドマックス 怒りのデスロード」及び「マッドマックス2」を観る。

早稲田松竹にて。いやー、今年観た映画ベスト塗りかえられたかも。全然方向性は違うんだけど、「ゼロ・グラビティ」ばりに、映像表現だけで脳みそをじかに殴られたような衝撃。リュミエール兄弟が映画を作って早100年、映像表現はここまで進化したか、という感慨。「アクションは最もピュアな映像表現だ。日本人が観ても笑えるチャップリンのコメディを参考にしている」と御年70歳の監督のジョージ・ミラーがインタビューで語ったみたいだけど、正しくその思想を具現化した作品。マッドマックス2だって映像的にはぶっ飛んでるんだけど、「怒りのデスロード」はもうエンジンフルスロットルで上映120分中の9割以上がカーチェイスシーンなのだ。見てるだけでワクワクが止まらないデコラティブな装飾が施された装甲車たちが、これまた異形異様の人間たちによってぶつけられてのし掛かられて木端微塵にぶっ壊されていくという。観ていて汗をかいたり、おもわず笑いがこみあげてくる(火炎放射器をぶっ放すギターを持ったウォーボーイが出てくるたびに笑った)映画なんてめったにない。ほとんど主役といっても差支えないフュリオサ(シャーリーズ・セロン)も超カッコよかった。もったいなかったのは、4Dでこの映画を体感できなかったこと。イモータン・ジョー様のご雄姿を4Dで味わいたかった…。