ハングオーバー! 消えた花婿と史上最悪の二日酔い」を観る。

ハングオーバーシリーズの原点。そんなに大物俳優が出るわけではないんだけど、全体の構成や満載の小ネタでコメディとして大いに楽しめる。ちょっとあぶなっかしい金持ち役としてマイク・タイソンが本人役で出演するのも、やっぱアメリカ人からしても彼のイメージってそうなんだね、というのが確かめられて良かった。結婚前夜に親友と花婿と花嫁の弟の4人がバチェラーパーティでハメを外しまくり、全員記憶がなく花婿も行方不明の状態で、かすかなヒントを頼りに記憶を再現しながらなんとか式までに体裁を整えるべく奮闘する物語。ある意味、自分の不確かな記憶と向き合った傑作「メメント」みたいだ。優等生ぶってるけど意外とメンタル弱くすぐブチ切れる歯医者とか、イケメンで悪そうだけど意外とまとめ役の教師とか、ニートで冴えないけど天才的なギャンブルの才能がある花嫁弟とか皆キャラが立っており、お互い支えあいながら成長するという側面もある。エンディングロールは本人たちの黒歴史でしかない一夜のバカバカしい写真で占められており、FF8のエンディング宜しくこれを見るだけでも楽しめる。
日本にまだ輸入されてないアメリカ文化として、バチェラーパーティってほんとに楽しそうだなーと思う。ハロウィンより受け入れやすい気がするんだけど、意外となじまないのね。とか言いつつ、10年後位には当たり前になってたりするかもしれないけど。