去年、ファンを待ちにまたせた御大のタイトルを、遅ればせながらレコードにて購入。

自身も若干の知己である渡辺志保さんのインタビューも率直でナイスガイぶりが通じる彼。
http://miyearnzzlabo.com/archives/39163

本作では、インタビュー中でも話題になってる通り、前半を中心にレゲエっぽい曲がラインナップしている点が特に楽しい点だと思う。ネオソウルなんていう括りで語られた2000年代初頭から20年弱、彼の真骨頂はsade的な空気感のある、しっとりとしたソウルを聴かせるところにあると思っていたが、本作はDJ的にも嬉しいBPM120代のアップな曲もあり、楽しめる。トラップ的な808の音が全盛の昨今、D'angeloとは全く違う意味で最近のR&B作品の中では異質な、かなりリズムに楽しめる作品になっていると思う。話題になった「lake by the ocean」なんかも裏で打つリズムの気持ちよさがあるし、「Ⅲ」なんてなんとなくtimmy thomas的な雰囲気すらある。「gods」みたいな崇高な歌とギターでprinceっぽい曲もあったり。DJ的には「All the ways love can feel」や「fall」当たりだろうか。この辺りは低音も響くのでクラブ映えすると思う。

あと、なんだかんだ彼のケイブ・ブッシュのカバーで最高に好きな曲も紹介。(今のところ)子供を生めるのは女性だけなのだ!ビバ女性!ということで。
せっかくだから本作でも一曲くらいバラードもほしかったなぁ。