jimmy edgarの「bounce make model」をレコードで購入。800円という格安で救出。

音楽好きな周囲の友人の中であまり聴かれていないけど個人的に大好きなのが彼。初めて知ったのはたぶん2012年の「Majenta」で、その衝撃を超えるほとではないんだけど、本作は2004年作で、まだdam funkとかもスポットライトが当たる以前の話だが、今の80'sエレクトロファンクの流れをかなり先取りしてるんじゃなかろうか。
一聴すると音数は少ないしチープな感じも受けるんだけど、スタイリッシュで、妖しくてセクシーで、エッジィで、ソリッドで、デトロイトテクノ的なSF・未来感もあり、好きな要素がてんこ盛りで追いつかない(関係ないけど、この形容詞って俺の中でspacekにも当てはまるんだよね。どちらも大好きなアーティスト)。音だけでなく、ジャケも余分な文字情報のないミニマルでクールな感じとか、自身もファッションブランドを持つほどのお洒落さんだったりとグラフィック的にも大変イケてる御大なのだ。
本作でもそうなんだけど、彼の曲は一貫して生音感が全くないパキッとしたクリアな音質で、曲ごとには全く違うのにどれもBPMが曲中で変化しないので、DJ的にも機能的ですごく扱いやすいというのもポイントが高い。本作で一番好きなのがエロ杉なPVも最高な「LBLB Detroit」。ねっとりしたビートに時たま吐息が漏れる官能的なトラック。デトロイトのモーテルでは夜な夜なこんな美女たちによる情事が行われてるんだろうか。