「オンノジ」を読む。

「バーナード譲曰く。」の施川ユウキの短編。いやーほんと面白い。忽然と全ての人が消えた世界でのボーイミーツガールもの。なんだけど、ボーイ役がなぜか鳥のフラミンゴだったりと脱力する感じで、変に陶酔的な恋愛ものにならず(悪い例で出すと、西島大介凹村戦争みたいな感じとかスカした感じがして好きくない)、シュールな笑いと不気味でガランとした終末感が同居して変な世界が、4コマ漫画で一定のリズムを持って描かれている。絵は子供が描いたかのようなチープさだが、味があるし、変に萌え要素がなくて読みやすい。一巻で鮮やかににまとまっているのもポイント高い。他の作品もがぜん読んでみたくなった。