「スパイスカレー事典」を読む。

相変わらずスパイス使ってカレーを作りまくってるし、今まで発想もしなかった料理にスパイスを取り入れてみたりしてスパイスライフを楽しんでいる。ちなみに今日は駒込に出来た「ムガルカフェ」に行ってみて、チキンビリヤニとハリヤリケバブ(ミントやパクチーでマリネしてるケバブ)を食べて絶品だった。もともとラーメン屋だったっぽい居ぬきの物件で調理風景が目の前で観れるので勉強になるし、店員さんたちも結構フレンドリーに話しかけてきてかなりポイント高かった。次はクレープみたいな軽食、カティロールを食べてみたいと思う。んで、本題の本書だが、事典を銘打つだけあってかなり濃厚な情報量で勉強になった。名店のオーナーが選ぶ5つのスパイスとかスパイス観、さらには自分の店のカレーに使うスパイスの配合なんかについてのインタビューとかもあって、プロが読んでも楽しい内容になってるんじゃないかと思う。一般的なレシピ本の情報量を遥かに超えてる。
有名なスパイスは勿論のこと、聞いたことのなかったスパイスも香りや形状、どんなカレーと合わせ易いかみたいなことで詳細な情報が記されており、まだまだ知らない世界があるんだなぁと興味深く読めた。他にも、スパイスがそもそも世界史の中でどのように発展していったのかとか、スパイスの薬膳的な面からインドの医学であるアーユルヴェーダなんかに行きついて貪欲にカレーを極めようとする著者の熱意に胸打たれるし、尊敬してしまう。後書きにエジソンの「一万回の失敗する方法を見つけただけだ」という格言を載せており、常にトライアンドエラーで実食しながら向き合ってきたんだなぁーとか。
そして今、先日も買い物をした、西葛西にあるスワガットという専門店にまた行ってスパイスを色々買いたいなーとワクワクしている。去年までほとんど興味もなかったのに、人生何が起きるか分からなくて楽しいものだ。