三億円事件奇譚 モンタージュ」を読む。

これも無料アプリで5巻分くらいまで読んで、続きがむちゃくちゃ気になって一気読みした。テンションそのままで結末まで楽しめた。3億円事件にまつわるクライムサスペンス。
実際に3億円事件の真相ってこんな感じなのかなと思えるようなリアルな内容と、過去と現在を交差させ散りばめられた伏線を回収し、少しずつ明らかになる謎や設定、敵味方が入れ替わる複雑なストーリーが久々にサスペンスの醍醐味を味わえた感じがして良い。まぁ、設定のせいで多少登場人物たちの血縁関係がややこしくなりすぎてる気がするけど、引っ張って引っ張ってラストが微妙だった「モンスター」「20世紀少年」とかの浦沢直樹作品に比べるとこっちの方が完成度高い気がする。19巻という長さも適切だと思うし、構成が凄く上手い。また、画力もあってキャラの描き分けも上手いし、伝えるべき情報を的確に伝えることのできる非常に実利的な絵だと思う。今年読んだサスペンスマンガでベストだろうな。