ゴールデンゴールド」を既刊本まで読む。

この作品はまだ連載中なのでネタバレはあまりせずにメモを残そうと思う。去年、マンガアプリで毎週読んでた中で面白かったのは「刻刻」だったんだが、同じ著者による新作。現代の瀬戸内海の小さな島に住む中学生の少女が願った夢が、少女にも思いもかけない形で実現していく様を不気味に描く内容。
絵柄は全然違うけど、ちょっと諸星大二郎感というか民俗学っぽい香りが良い。主人公の少女とたまたま取材旅行に来ていた作家のみが正常で、静かで小さな街の住人達がどんどん欲に浮かされて金儲けにハマりこんでいく様を丁寧に不気味に描き出している。この二人の役割構成も見事で、それぞれの立場でしか出来ないことを分担して謎ときに取り組むという構成がリーダブルに機能しているというか。
まだまだ3巻までしか出ていないが、ついに死人が出る事態にまで発展しつつある。今後もウォッチしていきたい作品だ。