セント・エルモス・ファイアー」を観る。

良くも悪くも青春群像劇。ジョージアタウン大学の同級生7人が卒業後どう過ごしてるか?ってのがテーマ。俺が生まれるちょっと前の映画で、ド直球の80年代音楽やファッションのイナタさ・クサさに全編が彩られていて、若干恥ずかしくなる。とはいえ、全然監督も違うがコンセプチュアルに作りこまれていた同年作で出演者もモロ被りの「ブレックファスト・クラブ」よりはリアルな感じで楽しめる。完成度としては塵一つない感じの「ブレックファスト・クラブ」の足元にも及ばないと思うが。ちょっと早い「リアリティ・バイツ」という感じ。
7人の同級生それぞれに物語中の重要な成長エピソードが平等にあり、際立った主人公を立たせなかったのは良かったと思うが、「ブレックファスト・クラブ」と同じく白人俳優しか出演しないところは気になった。別にポリコレにこだわる気はないんだど、もう少し意識的に色んな出自のキャラを放り込んで物語に多様性を盛りこんで表現できたら面白くなるんじゃないかと思う。