「9割の社長が勘違いしている資金調達の話」を読む。

将来起業することを見据えて、というかなんとなく読んでみた。著者は「中止企業を応援する士業の会」に属する人達で、その名の通り中小企業向けの内容となっている。とりあえず今自分が事業を起こすとしてどうやって資金調達すっぺかという意識で読んでて、結構勉強になった。企業のライフサイクルごとに、どのような資金調達が望ましいかを説明する。ICOとかクラウドファンディングみたいな最近の手法も紹介されてる。自分用メモとして、気にすべきポイントを挙げておく。
・使途不明な「貸付金」「仮払金」が貸借対照表にあると融資を受けにくい。すげー怪しまれる。
・創業の時は日本政策金融公庫がベスト。
・経営者なら、会計事務所に決算書や会計事務を外注しても、毎月資金繰り表を作ってキャッシュフローを把握すべし。じゃないといつキャッシュがなくなって融資が必要か、とかが掴めず場当たりになるから。
・企業は成長期で融資条件が良いうちにきちんと借金しておけ。銀行も後で資金調達に困ってからだと雨の日に傘を取り上げるようなことしやがる。
・成長期には助成金補助金を活用しろ。審査は厳しいが、逆に事業を統制する効果もあるし、キャッシュも手に入る。
・ローカルベンチマーク(ロカベン)を使って自社の財務状況を客観的に示せるようにしとけ。
・とはいえ、助成金獲得助言ビジネスやってる胡散臭い奴は信用するな。
・前受金で仕事するようにしろ。後になって売掛金の回収が遅れたり、トンズラされる可能性だってあるから、担保として前受金もらって仕事の質をあげろ。
・資金繰りに悩んでも闇金に手を出すな。返済できないならできないなりに銀行に誤ってリスケしてもらう方がまだいい。銀行にバレるとそれこそ融資してもらえなくなる。
・担保になる不動産がなくても、生命保険に入れば融資を受けられたりする。
・経営者は、自分の時給を意識して働け。やれるからって自分で雑務をこなしてると、ホントに検討すべき事業計画などがおろそかになってしまう。士業なども外注できるものはしっかり外注して経営のことを考えろ。(まぁ、これなんかは半分著者たちの宣伝でもあるよな)
・従業員がいるなら、社内預金制度や持株なんかでも資金調達できる。