peven everett「Studio Confessions」を聴く。

2003年発表のもので、LPで安く救出。一般的にはハウスプロデューサーとして知られているだろう彼の、アコースティックでリラックスした雰囲気のソウル風味のアルバム。出身はシカゴだけど、シカゴハウス的な地元のシーンとも全くリンクしない作風はシーンにおいても独特の存在感があると思う。バークリー音楽大学出身で、歌も楽器も出来る芸達者な彼の懐の広さを感じられる良作。
「World Love」や「I Wanna Make Love」や「Say It back」辺りはスキャットを織り交ぜながら揺蕩うようなファルセットの歌声と温もりある暖かいトラックでnu soulの雰囲気を感じることが出来る良曲だけど、一番好きなのは「Sankofa」。本作がアルバム中唯一の四つ打ちで尺も6分ほどあり、ラテンフレーヴァーのあるパーカッションやギターに流麗なピアノやシンセが乗る、エレクトリック・フュージョン・ハウス。非常にアップリフティングでクラブ映え抜群。
最近ちょっと活動ペースが落ちてきているような気がするけど、これからも注目していきたいアーティスト。