「郵便配達と夜の国」を読む。

いい感じなんだけど、それほど夢中になれなかった。児童文学や絵本のさし絵を描いている著者によるファンタジーマンガ短編集。登場人物は皆10歳以下位の多感な少年少女で、日常と地続きで不思議な世界が広がっていて戯れる、というような話が多い。絵も丁寧で可愛いんだけど、いかんせん全体の世界観のジブリ作品っぽさが出すぎててちょっとおなか一杯になる。とは言え、大人が読んでも登場人物たちと同じ位の年頃の少年少女が読んでも十分楽しめるくらいに難しい言葉や概念も出てこないし、かつ手を抜いてるわけでもないので良作だとは思う。