FREAKY STYLEY-REMASTER

FREAKY STYLEY-REMASTER

今更だけど、このアルバムのかっこよさに気づいた。プロデューサーがジョージ・クリントンらしいけど、やっぱお下品同士で繋がるものがあるんだろうかね。いや、この猥雑さがいいように作用してこのアルバム出来てると思うんだけど。一曲が短いけどあんま捨て曲もないし、オーソドックスなファンクのカバーもしてるしファンクの棚にあってもおかしくない構成。レッチリの音楽的な変遷とかはあまり知らないんだけど、この時期は結構こんな感じなのかな?one hot minuteとかも割りと黒いフレーズ(特にベース)多いけど。

肉体の悪魔 (光文社古典新訳文庫)

肉体の悪魔 (光文社古典新訳文庫)

短いのでさくっと読める。筋は訳者も書いてる通り陳腐なもんだけど、確かにしっかり締まった文章で余分な描写がないのでスラスラと読める。第一次世界大戦の始まりとその流れに対する混乱という主人公たちの取り巻く土台をまず読者に認識させて、きっちりと愛の終始を追っていく。若干村上春樹的な「僕」の感じのするどこか冷めつつも完全なオトナではない主人公だけど、愛を生き物みたいに捉えて使われる隠喩とか読んでるとああ、何かフランスの若き詩人ってな印象をいだかせる。ラディゲは文学史的に20世紀前半に古典主義的な格調を取り戻そうとしてたみたいだし。でも、肉体の悪魔っていうからもっと肉と肉がぶつかり合うようなエロティックなものも予想してたんだけど直接的な描写はせず精神の交流の一環として捉えてるような感じだった。それに肉体に宿る悪魔もあるだろうけど運命的な悪魔って意味もあるんじゃなかろうか。

大宮エキュートのかにチャーハン食べた。ホントに感動するうまさだ。