書き忘れてたけど、昨日は久々に池袋のラーメン十六に行った。
たぶん20分以上並んだけど、ぜんぜん満足できなかった。二度といかないだろうな。
前行った時あんまおいしいと思えなくて、ラーメンの好みが変わりつつある今ならすっごくうまく感じるんじゃないかと思っていったけど、駄目だった。
麺にコシがない。チャーシューとかネギとか単体のトッピングはすごくいいし、スープも濃い目で好みなんだけど、あの麺は柔らかすぎて駄目だ。並(460g)で頼んだけど多すぎて気持ち悪くなってしまった。新宿の二郎より量あるかも。
大勝軒的な麺が一番いいかもなあ。あと、加水率低いっていうのか?ラーメン大のようなボソボソした麺も割りと好きだ。

あと、今後は飲んだ酒についても忘れないように記していけたらと思う。
自分がほんとに酒の飲み方を知らんことに最近危機感を覚えつつあるので、おいしい酒を探すためにも新しい酒を飲んだら知識と経験をストックしていきたいと思う。最近飲んだもののコメント。

シャンディーガフ…飲んだことあるのによく覚えていなかった。ジンジャエールとビールで甘い。ビールって感じじゃないな。
杏酒…めちゃ甘い。親父に「こんな甘っちょろいの飲んでんのか」みたいに言われた。
テキーラのショット…きつい。辛い。おいしくはない。
黒霧島…芋の味と香り。なかなかうまいのかも。ウーロン割で。
泡盛…何か薄い。何ていっていいかわからん。
 
後、今日は山崎まさよし主演「月とキャベツ」を見る。

月とキャベツ [DVD]

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思った以上に面白かった。監督の篠原哲雄という人は岩井俊二に似た感性を持ってんじゃないかと思う。過度にロマンチックでセンチメンタルだが、すごく綺麗な映像だ。もっとさかのぼれば大林宣彦なのかも知れんが、少女マンガ的で繊細な絵作りには好感が持てる。本作では夏の田舎が舞台なんだが、ノスタルジックな田んぼのあぜ道を古ぼけたチャリで走り抜けたり、丘の綺麗な芝生の上で踊る女の子とハーモニカを弾く男のシルエット…なんて文章にするとこっぱずかしくなるようなロマンチックな画面の連続が、それでも嫌味を感じさせずに味わえた。山崎まさよしが暮らしてる家も古いけど、いかにもなおしゃれな見せ方をしてて、夏の柔らかい黄色やオレンジの日差しが窓から注いでいたり、夕日の下で気だるく車のラジオ聴いてたり、キャベツに塩かけてほおばったり、男女二人でじゃれあったり、焚き火を囲って即興のセッションをしたりとすごく気持ちの良い映像が続く。その分リアリティは差し引かれてるが、気持ちよさが勝ってしまうな。
最初はヒロインが白いワンピースのドリーミーな不思議ガールっていうのに「これはやりすぎだろ」と思ったけど、設定がなんとなく知れていくうちに納得。リアリティがあっちゃ困るキャラでした。ただ、あまりこの子可愛くない。その分山崎まさよしはかなりイケメンだ。若い頃の彼はどことなくキムタクのイメージがかぶる。横顔とか、影の当たった斜めの顔とか時々似ててはっとする。もっさりした茶髪もそれっぽいし。そしてなぜか結構演技がうまい。ダンカンとかより遥かにうまいと思った。自然体っていうと月並みだけど、物語の文脈上「自然」なセリフをそれに求められるような自然さで言えてるというか、きちんと彼が物語を回せてるのだ。ぎこちないキスシーンもリアル。
ただ、やっぱり女子高生がふと家に転がり込んできてムラムラこない男というのはかなり不自然だ。女子高生が強引に押しかけてきてそれを追い返す場面で「お前犯っちまうぞ、それでもいいんか?」位のセリフがあってもいいと思ったが、プラトニックで綺麗な物語にしたいなら山崎まさよしに元彼女がいて、音楽活動がうまくいかないのに引きづられて振られてしまい傷心している、みたいな設定があったほうが自然かもしれない。

ただ、それでもいい作品だと思う。音楽の使い方も全編きれいだし、ワンモアチャンスの曲の歌詞がかっちりこの映画と噛み合ってるのを聴いたときは、「あ。歌詞が頭に通る音楽っていいな」と久々に思えた。歌詞の内容がそれまでの映像と頭の中でオーバーラップしてベタだけどかなり盛り上がる。そして好きな人に対する思いを作品に昇華するってこういうことかーと納得した。あまり音楽に「意味」を求めない俺ではあるが、こうやって呼吸をするように、生きてる自分の記録として音楽をやることも面白いなーと思わせた。自伝的作家というか、太宰的というか。marvin gayeの柔らかいボーカルとジャジーな演奏が大好きなアルバム「here my dear」が別れた嫁のためのアルバムと聞いた時はちょっと引いたけど、ソウルやブルースって生きる苦しみを介入させずに作れないのかなーと思ってしまった。まあもうちょっとクールな音楽を追求したいという思いもあるが。
とりあえず期待以上の面白さだったので見て良かった。