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「蛇イチゴ」を観る。
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: DVD
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面白かった。やはり、西川美和監督作品には外れがない。
宮迫以外、一般的な知名度のある演者っていない気がするけど、無駄のない、説明すべきことのみ適切な描写で示したよく出来た構成で物語られる、家族の一つの危機を描く物語。
宮迫のいい加減な感じは非常にハマってる。映画のPRのキャラとそんなに差がなかったし。他のキャラが生真面目でダメ人間な分、生き生きしてて面白い。
ラストシーンはちょっと解釈に差が出来る気がするけど、結構味のある締めだった。
お兄ちゃん、逃げおおせたの?「家族の一員」として家族を救おうとしたの?答えは描かれないけど、そういう誠実さってう尺度を越えて(他のキャラの物差しで測れない尺度で)、お兄ちゃんは気まぐれで行動して、それが良く取られたり悪く取られたりする、「強い人間」なのかな、という気がする。
DVDには西川美和監督と是枝 裕和さんの対談が納められてるんだけど、監督は結構捉えどころのない女性だった。頭良さそうだけど、理屈っぽくもなく、天才肌でもなく。sly the family stoneとかjames brownみたいなブラックミュージック大好きってことは伝わったけど。劇中の曲もファンキで良かった。
続いては、「ウルトラヘヴン」を読む。
- 作者: 小池桂一
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2002/02/01
- メディア: コミック
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勧められてamazonで買ってみたけど、凄い。ていうか、こんな凄いマンガをほとんど黙殺してる現状がすごいわ。ホントにペーパードラッグ。
マンガ表現の極北に迫ってるし、読んだだけでこんなに感覚を揺さぶられるマンガは初めてかも。マンガが好きな人は一度、体験してみるのがいいと思う。