■
久しぶりに映画館で「キックアス」を観る。
場所は新宿武蔵野館。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2011/03/18
- メディア: Blu-ray
- 購入: 15人 クリック: 265回
- この商品を含むブログ (134件) を見る
前評判通り、ホントに面白かった。
意外と先が読めないストーリー展開。アクションシーンの演出。俳優陣の演技。エンターテイメント性。総合的にすごく高いレベルにあると思う。
ヒーローものに対するオマージュが面白い。スパイダーマンの「大きな力には大きな責任が伴う」に対して「力がなければ責任もないのか」というくだりは人間の意思次第で大分変ると思う。力は結局のところ他者に対する影響力に他ならず、ヘタレ主人公に力はなく、よって彼を取り巻く学校とかの環境から軽くあしらわれている。それでも、「ヒーローになりたい、ただ一人君にとっての」というか、守りたい人のためにない力を振り絞るというヒーローになれた。
原作では結局主人公は彼女ももてないみたいだけど、逆説的に守るものがいるからヒーローになれたっていうのは新しいと思う。
というか、最近うすた京介が描いていた読み切りも似たような内容だった気がする。題名何ていったかな?命張って化け物に対峙してるのに、モテなくて、女の子に対して守る代わりにデートしてくれとか言っちゃうやつ。
まあそんなちょっと強くなれたキックアスに比べると、ヒットガールは「力しかなく、責任もとれない」キャラだと思う。守るべきものを失った後の暴走とも言える力の放出は、正義の味方でも悪役でもない単なる復讐者であり、父の意志を受け継いだ操り人形となってしまう。
今考えると、あまりここを掘り下げなかったのはどうかと思ってくるな。復讐を果たした後のヒットガールは、「誕生日プレゼントにバタフライナイフでなく犬を欲しがる普通の子」になれるのだろうか。カツアゲしてきた同級生をボコボコにしてたけど。
ていうかヒットガールは可愛すぎる。アクションシーンも凄いし、生意気そうな演技もうまい。wikiって気付いたけど、500日のサマーの妹役の子だったのね。役の上ではあるけど、こまっしゃくれた感じが通じてて可愛い。クロエ・グレース・モレッツの今後に期待。