フラッシュダンス」を観る。

フラッシュダンス [DVD]

フラッシュダンス [DVD]

溶接工場で働きながらダンサーを夢見るジェニファー・ビールスの姿に最初は「サタデーナイトフィーバー」の女の子版か?と思ったけど、「サタデー〜」にあったトラボルタがプエルトリコ人のカップルに優勝を譲ったような人種問題の要素も政治的な要素もないし、自分のイメージする80年代的なおおらかな雰囲気を存分に感じることのできる映画だった。
ストーリーは大事な人が死んでしまったり、友達が如何わしいダンサーとしてデビューしちゃったりするんだけども、全体的に能天気というか「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です」って一言で強引にまとめられてしまうような展開や結末だし。

音楽はジョルジオ・モロダーが手がけており、いかにもそれらしいチープな鳴りのシンセと共に始まる、冒頭の朝の街を自転車で走るシーンはとても気持ちよく青春映画っぽい。
唯一気になったのは、ジェニファー・ビールスが教会で2回懺悔をするシーン。カトリックなのかな?恋人がオーディションの口利きをしたらすごく怒ったりするし、自分の力で未来を切り開きたいという意識が強い主人公ではあると思うんだけど、同時に信仰も割とあるのね、という驚き。

やはりダンスシーンが本作の見ものなんだが、ストリートに集まる子達のブレイクダンスが一番面白かったな。体を動かすことが、ダンスが楽しくてしょうがない雰囲気が伝わってきて良かった。MTV出はじめの頃なのか、ダンスシーンだけを抜き出してPVにできそうなものが多し。