坊ちゃんの時代第三部「かの蒼空に」を読む。

なんでか知らんが最寄りの図書館は谷口ジロー作品に強い。そんでこれも借りてみた。谷口ジロー節と言えるような淡々として丁寧な描写は本作でも楽しめる。見所は、現在からしたら偉い文豪さんがカジュアルに登場して啄木と触れ合うところだろうか。当時の風俗描写も面白い。が、石川啄木がマジでクズみたいな人間なんだと知ってちょっと不快。
「働けど働けど我が暮らし楽ならざり」って有名な詩しかしらんかったけど、おめぇ働きもせず仕事さぼって風俗でごっそり金使ってんじゃねえか!と。別に道徳と作品の質をリンクさせて考えてはいないけど、啄木の場合は別に詩が美しいとも思わんし、ただの生意気世間知らずクズ野郎に見えた。