ゴッド・ブレス・アメリカ」を観る。

仕事をクビになって家庭もうまくいかない、その上余命わずかと宣告された冴えない中年オヤジと、こまっしゃくれた美人女子高生が、アメリカの現代に巣食う色んな差別的なやつ、マナーのないやつ、バカセレブとかをAK47ぶっぱなして殺しまくるというお話。面白かったけど、イマイチ徹底しきれない感じが残った。
作風は、本編でも言及されてるけど「ボニーアンドクライド」っぽい感じもあるけど、映画館でマナーのないやつを殺していくみたいなシュールな一幕とかは「シリアル・ママ」っぽい感じもある。
とりあえず、この手の冴えない男の前に急に美人が出てくるっていうパターンがもうそれだけでお腹いっぱいになる。性的な描写がないのが救いだが、友達もいなくて自分の環境に絶望してる女子高生って、絶対ブスのはず。あんな美人で世間に絶望するなんてあるか?まぁ、この娘が可愛いから画面に華が出るけど。実に可愛い。第二のクロエ・モレッツなんて言われてるみたいだけど、実際に可愛い。
それにしても、主人公は最終的にアメリカン・アイドルを模したタレント発掘ショーみたいなところで乱射して華々しく散ってしまうわけだけど、彼が本編で言ってた「家族への復讐」はどこに行ったんだろう?自分を捨てた妻とその新しい恋人に対して、「苦しめてやる」とか言ってた割に何もしなかったし、自分の病気が誤診だったことを知っても特に自分の行動を軌道修正しなかったりとか、結局何がしたかったの?とか思ってしまう。物語もシリアスさは全然なくて、全体的にあっさりしすぎな感じ。