「世界を操る巨大組織」を読んだ。

世界を操る巨大組織 (別冊宝島 1966 ノンフィクション)

世界を操る巨大組織 (別冊宝島 1966 ノンフィクション)

お勉強として権力構造や政治哲学を読むのと別に、どんな権力が現在の社会に生起しているのかを知りたくて読んだ本。
そんな緻密な記述じゃないだろうけど、楽しく読めた。お馴染みのフリーメーソンやらバチカン市国やらロスチャイルドやら穀物メジャーやらの単語が並ぶんだけど(この辺の知識は大体ゴルゴ13読んでるだけ)、実際に小国の経済より遥かに大きい経済規模を持つ企業や組織があることを思うと、世界をマクロ的な視点で把握するのは大変だなーと改めて思う。俺が把握できてる社会なんてホントにちっちゃいもんで、人間の世界は俺の思いも知らないような意思決定が折り重なって構築されている。
政府が特定秘密法を形にしようとしてるのも非常に不快で反対意見を投票したもんだが、結局可決されそうな勢いだけど、不勉強で正式に閣議決定される手続きがわからない。自分が納得できないことでも、社会の側で粛々と決定されてしまっているやるせなさを最近感じることが多くて、そういう点でも本書は面白かった。
ちなみに、恥ずかしいことにボーイング社が軍事産業なんだと初めて知った(笑)。沖縄に配置するボーイングなんたらが〜みたいなのはもちろんニュースで知ってはいたけど、戦闘機の名前だけでなく、会社の名前でもあるのね。