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「最高の人生の見つけ方」を観る。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: DVD
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面白いし、いい話なんだけど、結構平凡な作品だったなぁ。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの共演は豪華だし、二人の演技は観てて面白いけど、想像以上ではなかった。でも、家族で観たりするとほっとするような物語。凄まじい記憶力を持ち、歴史学者になる夢を持ちながらも恵まれない境遇の中で実直に車の修理工として働いていた男と、病院の経営者で一代で成金になった派手好きだがこころを許せる友達がいない男が、不治の病を通じて出会い、意気投合して交流し、残り少ない時間の中でお互いがかけがえのない存在になっていくという話。「死ぬまでにしたい10のこと」と「画家と庭師とカンパーニュ」を足して2で割ったようなお話という感じか。どちらも好きな作品だけど。
よかったのは、二人の主人公の描写のバランスが取れていたところ。こういう話だと、派手で金持ちの側が真面目で金のない側に感化されていく物語になりがちな気がするけど、そこはきちんと二人が交流を深めながらもお互いのタブーに触れてぶつかり合い、そして最後の時間で分かち合うという作りになってるのが好感度高かった。軽口を叩き合う、男の友情という感じがいい雰囲気を出していて良い。
そう、特にケチをつけるような要素はないんだけど、でも、観る前から抱いていたイメージの一歩も外に出ないんだよなぁ。最終的につまんなかったと思わせる作品でも、場面ごとに求心力があって、心を掴まれるような感覚がある映画に比べてちょっと見劣りしてしまう部分もある気がする。監督は「スタンド・バイ・ミー」を撮ってた人らしく、こういう暖かい雰囲気の作品が得意なのかなぁ。