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「愛のむきだし」を観る。GYAOに挙がっててびっくりした。

名作と誉高い本作を今さら見る。園子温節爆発というか。地獄でなぜ悪いより面白いかも。4時間近い長尺にとにかく人間臭さが全てが詰め込まれた感じ。最高に下品で猥褻なパンチラ・コメディ映画であり、血しぶきが迸るど派手なアクション・スプラッタであり、家族の分裂と再生を描いたドラマであり、愛とは何かを声高に叫ぶ宗教映画であり、何よりも純愛物語であるのだ。普通の映画の5本分くらい詰め込まれた濃厚こってり映画である。正直宇田丸氏と町山氏の評価以上の言葉が出てこないのだが、ホントに主演の西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラがこれ以上ない位最高な仕事ぶりをしており、この３人なしでは映画が成り立たないくらいだと思う。特にすごいのがAAAの西島隆弘くんで、アクションも出来て女装も出来てこんな喜怒哀楽を全力で表現できるなんて並大抵の才能じゃないと思う。これが演技初挑戦とかいうのも恐ろしいし、蜷川幸雄が芝居の道に来てほしいなんて言ったのも納得だ。最高映画。