「ウェブマーケティングという茶番」を読む。

散々悪質な同業者の悪口や丸投げの顧客を叩いた後、自社は正反対ですと宣伝する辺りはさすが。ただ、自社のHP紹介もないし、ほとんど図やデータを用いた客観的な説明もしないし、基本は著者自身の主観や経験に基づく批判となっているのでちょっとマーケターとしてどうなの?という気はする。「論理的に効果を説明できないSEO会社なんて使うな!」みたいなこととか言ってるけど、本書の体裁としてももっと分かりやすく、丁寧に伝えることってできるんじゃなかろうか。言ってること自体は非常に納得出来るんだけど、居酒屋で先輩の業界批判を聞いてるだけみたいな感じも受ける。
ただ、一応アドネットワークとかコンバージョンとか業界用語の説明だったり、広告代理店と制作会社との関係とか業界説明もあって勉強にはなった。ただ、固有名詞や図はほとんど使わないしぼんやりした印象も受けたが。
あと、転職活動中の身としてこの業界に興味をもったかというと違うなーとも感じた。