ストリート・オブ・ファイヤー」を観る。

めちゃくちゃ大味でいなたく、80年代臭ムンムンで楽しめた。全編がチープなドラムマシンとクサメロギターに彩られており、主題歌も誰もが一度は耳にしたことのあるエモーショナルな曲で最高。主人公はひたすらニヒルでイケメンだし、影のある美しいヒロインのシンガーとマンガみたいにダサいシチサン眼鏡のマネージャーに女兵士とか、キャラも皆リアリティのかけらもない。物語はコテコテの西部劇っぽい、荒くれ物が支配する街にあの男が帰ってきた!というものでそのストレートさに清々しさを覚える。とりあえずこんなシーンあったらカッコ良くね?というノリだけで作ってるような安易なバイクシーンと爆発シーン。両者とも銃を持ってるのになぜかこん棒?みたいなもので戦う緊張感のかけらもない悪役と主人公の決闘シーン。ある意味、princeの「purple rain」ばりである。この映画が大ヒットして続編も作られてたり、今なおファンが多いというのも凄い。