美しい星 (新潮文庫)

美しい星 (新潮文庫)

すっごい面白かった。SFなんだけどそれっぽいガジェットはほとんど登場せず、いってみればタルコフスキー惑星ソラリスみたいな印象。思弁小説というか風刺小説といった具合で、宇宙人であるという意識に目覚めた一家とそれに対抗する勢力という人類たちは露知らないところで抗争が繰り広げられている。ものすごい人間臭い娘と息子たちはそれぞれの方法で地球を憂いているが、あんま盛り上がらないので結局ハイライトはやはり人間派の親父重一郎と反人間派の羽黒の対決だろう。この辺はホントに三島由紀夫の人間観がにじみ出てる気がする。愚かで弱いがゆえに愛しくかけがえのない人間。人間はパンのみに生きれず、事物、人間、神に対する興味を絶やさない。

Fresh (Exp)

Fresh (Exp)

スライの暴動は最高に暗くかっこよくてstandがあんま面白くなかった印象があるんだけどfreshは結構好きみたいだ。知ってる曲すでに結構持ってたけど、ちょっとディープなトラックがよさげ。