前に見た
コーエン兄弟作品が
ノーカントリーだったわけだが、まずびっくりしたのはその緊張感だった。映画館で体験した
ハビエル・バルデムの怖さはちょっと息が詰まるくらいで、ニコニコとかで見なくて良かったと思う。でも俺にとってはやっぱこういうマヌケなクライムムービー撮ってる方が馴染みがある。それに、作家論的に見てもしょうがないかもしれないが、バーバーやファーゴに比べ「マヌケなんだけどリアルで痛々しい」感じすらなく、見終わって見れば、
トム・ハンクス扮するコソドロの言うような小難しいことはわかんないけど神様を信じる善良で人のいいおばちゃんが結局勝つのよ的な道徳めいた感すらある。細かく見れば分かりやすく各キャラに見せ場はあるし音楽もファンキーで好みなんだけど、今ひとつ足りない感があった。なんというか、2分くらいの力で見て楽しんですぐ忘れる、みたいな。
一巻が結構面白かったので3巻も読んでみる。このマンガの面白さって言葉遊びにつきると思う。「誤解もの」と俺が名づけたシリーズみたいな、物事に対してキャラごとの理解の違いを読者が読んで楽しむという形。
喧嘩商売の家族で妹レイプする話しかりね。絵は可愛いけどそんなにうまいわけじゃないし、もちろんチャンピオンの萌え担当なんだろうけど、ちょっとあからさまな売り方が鼻につく感じもする。強引な設定で(ふたばの一人称の小生は頂けない)姉妹のキャラ作って、さあ、この中の誰かに萌えろ!と言われてるみたいだ。もうちょいあっさりした味付けでもいいんじゃないかと思う。でもそうすると売れないのか。
エロすぎ。音量が小さいけど、素敵過ぎる演出。もっとyou tube使いこなしたいな。
新書らしく2時間くらいでさくっと読めた対談。ほとんど
平尾剛氏は自分の経験に照らし合わせてあいづちを打つような感じで基本は
内田樹氏の身体を通じたスポーツの指導や現代の教育のあり方を話してる。
ラグビーって全然ルールもわかんないんだけど、「15人のメンバーそれぞれが独自に全く違う動きをして、全体として点を取るために機能する」っていうもんだと知って面白そうだなと思った。俺でもバックスとかならやれるポジションがあるんだろうか。武道もちょっと自分の身体を研ぎ澄ますためにやってみたい気はする。内田氏の言うように、いい師匠に巡り合えたらやってみたいかも。でも、やっぱ
総合格闘技とかのが興味あるかなー。やらないでも間近で見たり技の攻防を見てみたい。てかやっぱ運動して感覚を鋭くしたいね。何かぼんやりした日常なのは体が疲れを知らないからだろうな。
とりあえず固有名詞は分からないけど、
ハッカーたちが60年代末期くらいのヒッピー文化しょった西部の若者で現代の
プロテスタントの精神に基づいたフランクリンみたいな「日曜よりも金曜」を充実させようと生きてる人たちを啓蒙させようとしてるんだってことが確認できた。まーこの辺は前読んだ
東浩紀氏にも通じてるわけだが、この本は読者を楽しませようとするジョークとかの配慮のお陰でなんか冗長になってるような文体で、もっとさくっと言っちゃえばいいのに、とか思った。あと、かなり
マイクロソフトを始めとする企業が金儲けすることに批判的だけど、野暮かもしれんが金が社会を駆動させるほとんど唯一の力なわけだからあなたたちとは違う倫理で駆動してるだけだよ、と言いたくなった。