こんな単純な映画ないだろってくらいストーリーは単純だけど、きちんとテンション上げる演出して見られるようになってる。やっぱ、「コミュニケーション不能の相手」ってのは怖い。顔が見えないし、何考えてるのか分からない。襲われる理由がわかんない。俳優も小道具も少ないし予算の少なさを感じさせるけど、逆にぶれずにカーチェイスが楽しめた。ただ、最後にトレーラーつっこませる時はもっと派手な音楽とか短いショットつなげて緊張感高めても良かったんじゃないかとは思う。崖があるって客が主人公に感情移入しずらかった場面もあるから、その辺がジョーズに繋がったんだろうね。

アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

何も起こらない物語。様々な事情を抱えた人間たちが都会の夜を舞台に交錯するわけだけど、微妙にニアミスし(高橋がコンビニの携帯を取ったけど元にもどして逃げたり、マリが中国行っちゃったり、何より眠ったままの姉とそれに寄り添う妹と)これといって何が起こるでもなく終わっていく。そもそも「私たち」って呼ばれる語り手の位置がよく分からないし、エリのテレビに映ってた顔のない男の正体もよく分からない。こいつがエリが起きるのを妨げてるのか?でもエリは自発的に「冬眠」を始めたみたいだし、でも夢の中じゃもがいてるし、よく分からない。高橋が裁判の傍聴席で見た「タコのような何か」(社会を駆動させる力ってこと?)に、キャラ皆が押し流されながら必死に生きてますよーってことが言いたいのだろうか。結構ポストモダンな描写が気になったけど(デニーズでの交換可能な〜とか経営工学に基づく環境設計とか早朝の都会が始動し始めるときの描写とか)、結局この辺はハルキストなら何度も体験してる通奏低音みたいなものなのかな。ただ、世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドの時もそうだったけど、こんな風に分けわかんないのにこの人の筆致は柔らかくて読みやすい気がする。結構好きなんだろうなーと。

昨日はそういやねぎと卵って言うお好み焼き食べてきた。なんと言うか、うちで食べるほうがうまいような気がするんだけど俺の感覚がおかしいのだろうか。うちの母ちゃんの味が一番というか。

最近ジョギング初めて、今日は4キロ走ってきた。この習慣を定着させたいね。次から縄跳びも持っていこう。