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グラン・トリノを見る。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2009/09/16
- メディア: DVD
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クリントイーストウッドが何やらこの作品を最後に俳優業を引退するとかで、いろんなレビュー見ても絶賛のこの作品、どんなもんかと思い観賞。
やっぱ面白かった。
人種問題を扱ってたり介護の問題を扱ってたりしてある程度の情報量はあるが、結構拍子ぬけするくらいストーリーは古典的で、感動してしまう作りになってる。個人的にはイーストウッドのグラントリノを受け継ぐタオよりも、姉のスーの方がストーリーを駆動させるのに重要な役回りなんじゃないかと思ったが(てか、無名の役者さんらしいが健気で程よく可愛い)男と男の友情物語として見るのがセオリーだろうか。でも、あまりにも分かりやすい悪者ギャングとマイノリティの被害者っていう図式だからちょっとリアリティにかける気もする。ただ、スーパーマン的に強いイーストウッドではなく周囲から煙たがられ自分の弱さを認められず、最後になって教会の懺悔で克服し「作戦」をやり遂げるというのは、結構人間的な死への手続きなのかもしれないし、そういう人間臭さがある分良いのかも。とりあえず、グラン・トリノって何?っていうくらい車に疎い自分ではあるが、すごく綺麗なラインの車だと知れたし、ラストシーンが爽やかでカッコよかった。
続いてウォン・カーワイの「マイ・ブルーベリーナイツ」を見る。
うん、こりゃほとんどノラ・ジョーンズのPVと言っていい出来だな。ノラは結構自然に演技できてると思うけど、彼女が物語を進めていくというよりはNYとかの街の喧噪とか車での旅の景色が主役、といった感じ。赤や青にゆらめくネオン、男と女、ゆらめく紫煙と小粋な会話。俺の大好きな吉田秋生の「カリフォルニア物語」の現代版といった感じかも。あっさりしててめちゃ薄味だけど、ノラジョーンズ聴いてうっとりしてるようなOLさんにはシャレオツ感がちょうどよいのかな。ビジュアルや雰囲気が楽しめれば十分!
続いてやっとprinceの新作を聴く。
- アーティスト: Prince
- 発売日: 2009/03/31
- メディア: CD
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ほんとにこの人は新作が出るたびに全然違う音を届けてくれる。殿下に影響を受けたアーティストは今の音楽シーンに腐るほどいるけど、殿下自身は普段どんな音楽聴いてんだろう?てか何でこんなハイペースでアルバム出せんの?50歳になっても全く枯渇しない想像力って素直に恐れ入る。まだまだやり足りないことがいっぱいあんだろうな。
本作ではmusicologyとかrainbow childrenを思い出すようなジャズファンクっぽい曲が二枚組になってる。最初は結構ギターが泣いてる感じでそれほど好みではなかったけど、黒っぽい曲とかはやっぱかっこいい。てかあの声だけでも大分OKなんだけど。