「料理のコツ 解剖図鑑」を読む。

肉・魚・野菜みたいな素材だけじゃなく、調理器具だったり素材の組み合わせだったりと様々なレベルから、「良く料理本に基本として乗ってるけど、なぜそれがセオリーなのか」を解説したもの。扱う料理は日本の家庭料理がメインで親しみやすいし、右ページが問題で左ページが回答、という作りになっていて、イラストメインでわかりやすく楽しめる。
内容的には納得感はあるんだけど、割と理由も知っているものが多くてそれほど学習にはならなかった。パスタはなんで塩茹でするか、とか肉を切るときの筋の切り方とか、魚の開きはどの面から焼くのか、ゆで卵を綺麗に作るには、みたいな。一方で、いわゆる調味料の「さしすせそ」は実はあんま意味ないよ、みたいな啓蒙をしているのも良かった。個人的には、味噌だけは順番通り最後の方が香りが飛ばずにいいような気もするけどね。ただ、これから自炊したい、という人にはお勧めの一冊ではある。