読書

「懐かしスーパーファミコンパーフェクトガイド」を読む。ふと図書館で目に留まって借りてみた一冊。普通にスーファミ世代としては楽しめたんだけど、どうもレビューによると情報がかなりあやふやらしい。まぁ、確かにパーフェクトガイドって銘打ってる割り…

「13階段」を読む。昨年のベスト級だった「ジェノサイド」に続いて読んでみた高野和明作品。江戸川乱歩賞を受賞しているらしい。タイトルの13階段は絞首刑の際に登る階段の数。さすがにジェノサイドと比べると若干見劣りはするけど、本作も面白かった。冤罪(…

「世界のサッカー名将のイラスト戦術ガイド」を読む。今年のW杯を契機に、サッカーの戦術性の高さと面白さに一気に魅せられ、本作を読んでみた。正直、本作に載っている名将たちの功績をピッチ上で観たことないんだけど、千差万別ぶりが面白かった。事前に…

「言壺」を読む。なかなか思弁的・実験的で面白かった。タイトル通り、言葉に対してとても意識的な短編小説集。各章は微妙に繋がりがあり、特に本作で「ワーカム」と呼ばれる言語支援装置を使って言葉や物語を創作していくことに対する意識の流れやその逆に…

「角川インターネット講座 (10) 第三の産業革命経済と労働の変化」を読む。山形 浩生監修。読んでてなるほどー、と思えるんだけど、色んな話題が扱われていてなんとなく散漫な印象だった。仮想通貨とかオープンソース運動とかテレワークとかそういうキーワー…

「凍りの掌」を読む。記憶としてはかなり風化しつつある太平洋戦争後のシベリア抑留について描いたマンガ。戦争をシンプルで可愛らしい絵柄でもって淡々とした日常を描く演出がこうの史代作品っぽい雰囲気。著者の父が抑留経験者で、聴きとり調査を基に執筆…

「知性は死なない 平成の鬱をこえて」を読む。「日本人はなぜ存在するか」に続いて著者の最新作である本作を読んでみた。面白かった。気鋭の若手歴史学者であった筆者が躁うつ病(双極性障害)を患って職を失い、現在では在野の学者として自分の生きた時間と照…

「郵便配達と夜の国」を読む。いい感じなんだけど、それほど夢中になれなかった。児童文学や絵本のさし絵を描いている著者によるファンタジーマンガ短編集。登場人物は皆10歳以下位の多感な少年少女で、日常と地続きで不思議な世界が広がっていて戯れる、と…

「赤瀬川原平漫画大全」を読む。前衛的なアーティストとして一枚絵を作成していた赤瀬川原平が「ガロ」の白土三平やつげ義春のマンガに影響を受けて、60年代後半から70年代後半にかけて描いてみたという短編集。その辺の創作秘話も収録されており、安保闘争…

いましろたかし「盆堀さん」を読む。面白かった。なんか扉絵のページだけで説明が出来るような、冴えないおっさん達が哀愁漂わせて社会で生きる様を眺めるようなマンガ。登場人物たちは暇そうな会社の欲求不満美味の課長や、スランプ気味の映画監督、32歳の…

「日本人はなぜ存在するか 知のトレッキング叢書」を読む。面白かった。気鋭の歴史学者が大学の一般教養の講義をまとめたものであり、非常に語り口が易しく読みやすい。日本人って定義することって結構難しいよね、ということを色んな例を挙げながら説明して…

「MARCH 1 非暴力の闘い」を読む。訳者が押野素子氏だったので読んでみた。公民権運動で活躍した国会議員ジョン・ルイス氏の自伝を漫画でまとめたもの。2009年のオバマ大統領当選から物語が始まり、幼少期から過去を思い起こすという内容となっている。…

「DESIGN IS DEAD(?) デザイン イズ デッド?」を読む。あんまり事前知識はなかったけど、著者の幅允孝(読み方が超分かり辛い)氏が下北沢のB&Bとかで講演してたり、隈研吾的な新進気鋭のデザイナー建築家なのかなと思って興味を持って読んでみた。さすが本の…

「人と動物の関係を考える」を読む。図書館でふと視界に入り、一目ぼれして読んだ本。ここ1,2年は特に「人間とそれ以外の知性」について考えていることが多かった。AIだったり、進化した類人猿だったり、ニュータイプだったり…。後ほど読書録は書こうと…

「プロ直伝! 職業作曲家への道 曲作りを仕事にするための常識と戦術、そして心得」を読む。ポップス、劇判、ゲーム、アニメといった様々なジャンルにおいて、作曲、アレンジ、作詞など色んな立場で音楽制作に関わる現役プロの証言を集めた本。デモ音源の診断…

「スマートコントラクト本格入門―FinTechとブロックチェーンが作り出す近未来がわかる」を読む。勉強になった。スマートコントラクトという人類の生活様式を一変させるほどのインパクトを持つ技術について、初心者にも分かりやすく解説する。内容は大きく2…

「超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティに備える34のリスト」を読む。期待していただけに、余りの内容の酷さに笑う。「リアル鬼ごっこ」を彷彿とさせる文章力の低さと、雰囲気だけ最先端な感じの単語をソーカル論文のように並べたてた、この本自体が学習…

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」を読む。去年出て東大生にめちゃ評判だったという、勉強論についてまとめた本。いわゆる勉強メソッドについてはほとんど終わりの方でしか触れないので、ハウトゥを求めて本書を読むと肩透かしを食うかも。自分の経験と…

「観察の練習」を読む。「目の見えないアスリートの身体論」がすごく面白かった伊藤亜紗氏と交流がある人で、cakesでも紹介されていた(https://cakes.mu/posts/19151)の著書ということで読んでみた。内容は、東京の何気ない景色の写真をまず映し、それを観察…

「騙し絵の牙」を読む。大泉洋のアテガキ作品ということで話題になっていた一冊。大手出版社の40代半ばの雑誌編集長を主人公として、電子出版や図書館やメディアミックスみたいな問題を抱える斜陽産業である出版業界を舞台に、魑魅魍魎とバトルしながら何と…

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読む。色々と界隈で話題になっていた一冊。この人も同級生。カラテカの入江が「天才社長」と語っていたなぁ。著者はメタップス(ビッグデータの解析や活用を軸にしたマーケティングやネットの決済事業を行う会社)の…

[野食のススメ 東京自給自足生活]を読む。面白かった。なんとなく山奥のツリーハウスで自給自足をしながら暮らすというのは憧れの一つであって、映画「リトル・フォレスト」とかも楽しく観れた。けど、本作では都心近郊で、かつ初心者にでも出来る自給自足生…

「泰平ヨンの未来学会議」を読む。面白かった。結構ふざけつつも、テロの恐怖や人口爆発、脳移植や人体冷凍処置による未来への先送り、幻覚剤による現実逃避など、あり得る人類の姿をシニカルに描いていて笑える。なんと映画化もされているらしく、そちらは…

「9割の社長が勘違いしている資金調達の話」を読む。将来起業することを見据えて、というかなんとなく読んでみた。著者は「中止企業を応援する士業の会」に属する人達で、その名の通り中小企業向けの内容となっている。とりあえず今自分が事業を起こすとして…

「大渦巻への落下・灯台: ポー短編集III SF&ファンタジー編」を読む。ポーは学生時代位から結構気になっていた作家で、「ユリイカ」とかも読んでみようかなーと思ってたんだけど何となく今まで手に取ることがなかった。んだけどSF&ファンタジー編と銘打っ…

「ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観」を読む。今年読んだ本で今んとこ一番面白かったかも。付箋も大量に使った。とにかく目から鱗の連続で、同じ地球上にこんな言葉を使い生活を送る人がいるんだと驚いた。ほとんどSFの領域。ブラジルはアマゾ…

「アウトプットに必要な基本英語表現」を読む。タイトル通りのシンプルな本。よほど込み入った話でなければ、ほとんどツールとしての英語はこの本で紹介されてるようなテンプレートを頭に叩き込んでおいて臨機応変に活用できれば英語圏で生活する上でも十分…

「挑発的ニッポン革命論 煽動の時代を生き抜け」を読む。著者を知ったのは「BAZOOKA」に出演していたのがきっかけだったか。日英のバイリンガルで、活動の拠点は日本にあるけど、タイムレスな海外のニュースや時事ネタをきちんと背景まで掴んだ上で日本語で…

「メンタリズムで相手の心を97%見抜く、操る! ズルい恋愛心理術」を読む。くだらねぇ本だった。恋愛本、当たりがあんまないなぁ。具体的な実証研究に基づいた指南本かと思いきや全然そうじゃないし、そもそも恋愛どうこう以前に著者のステレオタイプなジェン…

「全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」を読む。意識高い知りあいが「20代のうちにこの位読んでなきゃね」的に言っていた一冊。結構読むのに時間がかかってしまった。仕事だけじゃなく、プライベートも含めて人生を豊かにするタスク整理術につ…